交通事故によるリフランス関節損傷の後遺障害を取上げます。
リフランス関節損傷
中足骨と足根骨(楔状骨、立方骨)との関節全体をリフランス関節といいます。リフランス関節で発生する種々の形態の脱臼・骨折・靭帯損傷をリフランス関節損傷といいます。
診断は比較的難しいといわれ、初診時に見落とされることがあります。初診時に見逃されると、治療が難航し、関節固定術が必要になることがあります。
Myerson分類
損傷の範囲と方向による分類です。
Totar incogruity(完全不適合)
Type Aと呼ばれ、外側転位と背底側転位があります。
Partial incongruity(部分的不適合)
Type Bと呼ばれ、内側脱臼と外側脱臼があります。
Divergent
Type Cと呼ばれ、部分転位と完全転位があります。
リフランス関節損傷の診断・検査
正面・側面・回内斜位の3方向のレントゲン撮影を行い、健側と比較するといいとされています。また、詳細な検討のために、CT撮影を行うことが奨励されています。
リフランス関節損傷の後遺障害
局部の神経症状として、12級13号又は14級9号が認定される余地があります。