交通事故による橈骨頭骨折の後遺障害を取上げます。
橈骨頭骨折
肘関節伸展位で、手をついての転倒によって生じることの多い骨折です。
Morreyの分類
代表的な分類として、Morreyの分類があります。以下の4つに分類されます。
Type1
転位のない骨折
Type2
転位した骨折
Type3
粉砕骨折
Type4
肘関節の脱臼を伴う骨折
橈骨頭骨折の治療
保存的療法(外固定)で充分な場合は、4~6週間程度の固定期間で充分とされています。関節面が可動時に安定適合性がよければ、保存的療法が選択されます。
橈骨傾斜角度が40度以上であれば、観血術が選択されます。この場合、骨癒合に8週間程度の期間が必要となります。
橈骨頭骨折の後遺障害
橈骨頭骨折の変形治癒後の肘関節の可動域制限が残る場合があります。
橈骨頭骨折の後遺障害
(1)可動域が健側の2分の1以下に制限:準用10級が想定されます。
(2)可動域が健側の4分の3以下に制限:準用12級が想定されます。