指骨骨骨折

 基節骨,中節骨,末節骨のいずれの指骨も骨折の可能性があります。受傷機転としては,バレーボールやバスケットボールなどのボールが指に垂直方向に衝撃を与える場合や柔道などによって指にねじれの外力が働いた際に生じます。

指骨骨折の診断

 受傷機転,局所の腫脹,変形,圧痛などである程度の診断が可能です。

 X線は2方向撮影で診断できます。粉砕骨折・関節内骨折の場合はCT撮影を行います。中節骨基部関節内骨折の場合は,近位指節間関節の脱臼がないかを確認します。

指骨骨折の治療

 基節骨骨幹部の横骨折は整復後に安定位が得られるので,保存的療法を選択します。整復後は隣接指にテーピングを行い,屈曲位で交差指変形がないことを確認します。

 斜骨折や粉砕骨折の場合は手術適応となります。

 近位指節間関節の脱臼骨折は,掌側の骨片が小さくて屈曲位で容易に整復できるもののみ保存的療法を選択します。

 末節骨近位部背側関節内で骨片の小さいものも保存的療法を選択します。

指骨骨折の後遺障害

 マレットフィンガーに対する治療効果が得られなかった場合,母指のIP,他指のDIP関節の自動伸展が不能になることがあります。

 また,関節内骨折等で正しく整復位が得られなかった場合,中手指節関節から遠位指節関節にかけて機能障害が残る可能性があります。

 ①母指:10級7号が想定されます。

 ②示指,中指,環指:12級10号が想定されます。

 ③小指:13級7号が想定されます。