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股関節脱臼の後遺障害


交通事故による股関節脱臼の後遺障害を取上げます。

股関節脱臼

 股関節は、寛骨臼と骨頭から構成される球関節です。滑膜関節の中で最大で、大きな荷重を支え運動能力が要求されます。

 寛骨臼には大腿骨頭の3分の2が入り、その周囲を関節唇・寛骨臼横靭帯がおおい、関節包の周囲は強力な腸骨大腿靭帯がおおい、恥骨大腿靭帯、坐骨大腿靭帯とともに補強しています。

 股関節脱臼は、脱臼した大腿骨頭の位置により、前方・後方・上方・下方・中心性に分けられます。後方脱臼が、大多数を占めています。

後方脱臼

 股関節に突然屈曲、内転、内旋を強制されるような過大な力が加わった場合や、股関節屈曲位で前方より強い外力が大腿骨長軸の方向に加わることで生じます。

 交通事故では、車両に衝突され、自動車のダッシュボードに膝を打ち付けるダッシュボード損傷によって生じます。

 股関節が内外転中間位の場合、寛骨臼後壁の骨折を伴う脱臼骨折になりやすいのが特徴です。

股関節脱臼の治療

 単純な脱臼は、全身麻酔下で徒手整復を行います。後方脱臼では牽引で整復します。整復後3週間程度は牽引をかけますが、初期の段階から足関節の自動運動を股関節、膝関節は2週間後から自動運動を耐えられる範囲で行います。

股関節脱臼の後遺障害

 股関節の機能障害が生じる可能性があります。

 可動域角度が健側の2分の1以下に制限されている場合は10級11号が想定されます。可動域角度が健側の4分の3以下に制限されている場合は12級7号が想定されます。


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