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脛骨プラトー骨折の後遺障害


交通事故による脛骨プラート骨折の後遺障害を取上げます。

脛骨プラトー(高原)骨折

 膝関節に外反・ねじれ・垂直力が加わり生じる骨折です。好発部位は、脛骨外側顆です。半月板・靭帯損傷など軟部組織の損傷を伴うことが多いのも特徴です。

 交通事故に関しては、歩行者と自動車の事故の場合、バンパーの高さが歩行者の膝の高さに近いため、外反力が加わりやすいといえます。

Schatzker分類

 骨折型や受傷機転、軟部組織損傷の把握が容易なため、この分類が使われています。Ⅱ型が最も発生頻度が高く、高エネルギー外傷ではⅣ~Ⅵ型となることが多いです。

Ⅰ型

 外顆の割裂型

Ⅱ型

 外顆の割裂陥没型

Ⅲ型

 外顆の陥没型

Ⅳ型

 内顆の分割・陥没型

Ⅴ型

 両顆骨折

Ⅵ型

 骨幹端と骨幹部が遮断され、内・外顆の一方又は両顆に陥没を伴う骨折

脛骨プラトー骨折の治療

 あまり転位がない場合は、保存療法が行われます。大腿骨から足部まだギプスで4~8週間ほど固定します。ギプス除去後に、可動域訓練→タッチゲイト→1/2荷重と移行し、約3か月後に全荷重が可能となります。

 転位がひどい場合には、観血的療法が選択されます。観血術が行われた場合、手術後にギプス固定を2週間程度、手術後4週間程度でタッチゲイト、6週間後に1/3荷重、8週間~12週間後に1/2荷重、半年後に全荷重と進んでいき、半年から1年で症状固定となります。

脛骨プラトー骨折の後遺障害

 膝関節の機能障害が残る可能性があります。

 可動域が健側の2分の1以下に制限されている場合は10級11号が想定されます。可動域が健側の4分の3以下に制限されている場合は12級7号が想定されます。


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